アフターピル
アフターピル(緊急避妊ピル)とは
アフターピル(緊急避妊ピル)は、避妊に失敗した、または避妊しなかった際の緊急措置として服用するお薬です。
性行為後12時間以内に服用すると99%以上の高い確率で避妊が可能とされており、72時間(3日間)や120時間(5日間)以内でも高い避妊効果が期待できます。
服用が早ければ早いほど効果が高くなるため、なるべくお早めにご相談ください。
こんな時にご相談ください
- 避妊をしなかった方
- きちんと避妊できたか心配な方
- 望まない性交渉があった方
- コンドームが外れた、破けた方
- 予期しない妊娠を避けたい方
- 排卵日付近の性交で不安な方
アフターピルで妊娠回避できる理由
- アフターピル(緊急避妊ピル)は緊急避妊のお薬です。
- アフターピル(緊急避妊ピル)は、避妊に失敗した場合や避妊を行わなかった際に、やむを得ず緊急避妊を行うためのピル(女性ホルモン剤)です。
日常的には、女性の体に負担が少なく、確実な避妊法として低用量ピルの服用が一般的ですが、避妊に失敗したと感じた時や不安な状況での最終手段として、アフターピル(緊急避妊ピル)が用いられます。
- アフターピル(緊急避妊ピル)で身体を妊娠しない状態にします。
- アフターピル(緊急避妊ピル)は、多量の女性ホルモン剤を摂取し、強制的に体を妊娠しない状態へ導くお薬です。主に受精卵の着床を防ぐ、または排卵を遅らせることで妊娠を回避します。
排卵前に服用した場合は、排卵を遅らせることで妊娠を防ぎ、排卵後では、受精卵が子宮内膜に着床しにくくすることで妊娠を防ぎます。さらに、精子の侵入阻害や受精阻害、卵子の輸送阻害などの効果も考えられています。
アフターピル(緊急避妊ピル)の種類
- 最新の120時間アフターピル(緊急避妊ピル)
- 海外で主流となっている最新のアフターピルで、最も効果が高いとされています。服用可能期間は120時間以内(5日以内)で、主成分はウリプリスタール酢酸エステルです。この成分は、排卵を遅らせるとともに、受精卵の着床を防ぎ、高い避妊効果を発揮します。
- 72時間アフターピル(緊急避妊ピル)
- 安全性が高く、72時間以内(3日以内)に使用できるアフターピルです。主成分はレボノルゲストレル(黄体ホルモン)で、主に排卵を抑制することで避妊効果を発揮します。
- ヤッペ法
- 従来から使用されている緊急避妊法で、中用量ピルを使用した方法です。卵胞ホルモンと黄体ホルモンを含むお薬を服用しますが、吐き気、嘔吐、不正出血、頭痛などの一時的な副作用が現れることがあります。なお、当院では取り扱いがございません。
アフターピル(緊急避妊ピル)の副作用について
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副作用1. 吐き気
2. 乳房の張り、倦怠感、傾眠、胃腸障害
3. 少量の性器出血
4. 肌荒れ
アフターピル(緊急避妊ピル)の注意事項
以下、アフターピル(緊急避妊ピル)の注意事項です。
- 必ず性交後72時間または120時間以内に服用してください。早めに服用するほど、緊急避妊薬の効果は高くなりますので、できるだけ24時間以内に速やかに来院してください。また、ご自身の判断で服用するピルを増やさないようにしてください。
- 薬を内服後、早ければ3〜4日で消退出血が起こりますが、月経予定日まで出血がない場合もありますので、その場合は心配せず、経過を見守ることが大切です。
- 予定通りの月経が来ても、その出血が妊娠初期の不正出血である可能性は完全には否定できません。もし不安がある場合は、早めに医師に相談することをお勧めします。
- 次の生理が来るまでは、コンドームなどを使用して避妊することが必要です。これにより、妊娠のリスクを避けることができます。
- 予定された生理よりも出血が1週間以上遅れる場合は、産婦人科を受診してください。異常がある可能性があるため、早めの相談をお勧めします。