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シミ・ソバカス・肝斑

シミ・ソバカス・肝斑

紫外線ケアをしていても、気づいたらシミが増えている、そして年齢とともに色ムラやくすみが気になってきたと感じることはありませんか?
実は、シミの多くは紫外線による光老化が原因です。数年前、または数十年前に無防備に浴びた紫外線が、肌や体の老化とともにシミとして現れるのは、まさに老化のサインです。

さらに、紫外線だけでなく、加齢によるターンオーバーの停滞や精神的なストレス、ホルモンバランスの乱れ、摩擦や外傷、ニキビ痕などもシミの原因となることがあります。


あなたのシミはどれ?

  • 老人性色素斑(シミ)

    老人性色素斑(シミ)

    老人性色素斑は、30代や40代以降に、顔や手の甲、腕などの紫外線に曝露される部位に現れる濃い褐色の境界明瞭なシミです。これらのシミは、ソバカス状の小さなものから大きな丸いものまでさまざまな形状があります。

    紫外線に長期間さらされることにより、皮膚の表皮細胞が光老化を起こし、メラノサイトが活性化して過剰なメラニンを生成します。現在見られるシミは、5〜20年前に紫外線を浴びた影響が今になって現れていると考えられています。

    主な治療法

  • 雀卵斑(ソバカス)

    雀卵斑(ソバカス)

    雀卵斑(ソバカス)は、子供の頃から現れることが多い、遺伝的要素が大きい比較的浅いシミです。
    これらのシミは、小さな茶色い斑点が鼻を中心に、左右の頬に対称的に現れるのが特徴です。ソバカスは顔だけでなく、手や背中、肩、デコルテなどにも現れることがあります。

    主な治療法

  • 肝斑

    肝斑

    肝斑は、日光性のシミ(老人性色素斑)とは異なり、特徴として両頬や額に左右対称で、境界がはっきりしており、地図のように広がったべったりとしたシミが見られます。
    このシミは主に30〜40歳以上の女性に多く見られます。

    肝斑はくすみや日光性のシミと重なっている場合も多く、肉眼では分かりにくいことがあります。原因には、紫外線や妊娠、出産後などさまざまな要因があり、更年期やピル内服中、または季節の変わり目によって増悪することもあります。

  • ADM

    ADM

    ADM(後天性メラノサイトーシス)は、主に額の両側や頬の上部に現れるシミです。メラニンの深さによって、シミは茶褐色から灰色、さらには青色へと進行することがあります。はっきりとした原因は解明されていませんが、遺伝や紫外線が深く関わっていると考えられています。

    また、肝斑、雀卵斑、老人性色素斑など、他の種類のシミと併発していることが多く、併発しているシミの種類によっては、内服や軟膏治療が必要となる場合もあります。

  • 炎症後色素沈着

    炎症後色素沈着

    炎症後の色素沈着は、ニキビや火傷、虫刺され、ケガなどの炎症が原因で起こります。皮膚で強い炎症が起きた後、その修復過程で皮膚が黒くなる現象で、メラノサイトが活性化し、過剰なメラニンを生成して色素沈着が生じます。

    特に火傷の治癒後やかさぶたが取れた後は、一旦は正常な皮膚が現れますが、その後約50%の確率で炎症後の色素沈着症が起こります。また、ニキビなどによる炎症も、皮膚が守ろうとする過程でメラニン色素が大量に生成され、ニキビ跡がシミのように色素沈着するケースが多く見られます。

  • くすみ・シミ予備軍

    くすみ・シミ予備軍

    血行不良などによりターンオーバーが乱れると、古い角質が排出されずに肌表面に残り、さらにメラニンが蓄積されることでくすみが引き起こされます。また、乾燥によってキメが乱れ、肌に細かな凹凸ができることで、影ができてしまい、顔がどんよりとした印象を与えることになります。

    さらに、過剰なメラニン産生と、それが正しく排出されないことが原因で、皮膚の中にメラニンが溜まり、シミ予備軍が作られてしまうことがあります。

シミ治療のポイント

重要なのはシミの診断
「シミ」と一口に言っても、その種類はさまざまで、複数の要因が複雑に絡み合っています。間違った治療を行うと、逆効果になることがあり、一度治ったとしてもすぐに再発してしまう可能性もあります。そのため、シミ治療では、治療効果だけでなく、再発の予防も非常に重要です。

シミの診断が最も重要です。シミの種類や症状、お一人おひとりの肌質、日焼けの程度などをしっかりと見極め、それぞれのシミの原因や種類、症状に合わせた治療を、適切に行うことが大切です。

シミ治療の施術

【1】シミのレーザー治療・光治療
シミの原因となる黒色メラニン色素を直接破壊する方法としては、レーザー治療と、メラニン色素にダメージを与えて排出させる光治療があります。光治療は、レーザー治療よりもマイルドな光を照射するため、ダメージが少なく、回数を重ねるごとにメラニンの量が減少します。この治療法は、シミだけでなく、色素沈着やくすみ、さらにはソバカスにも効果が期待できる方法です。
【2】美白成分の導入・点滴によるシミ治療
シミの原因となる黒色メラニン色素を作らせないようにしたり、沈着させないようにしたり、既にできてしまったメラニン色素を還元してシミを薄くする美白成分を導入することができます。また、コラーゲン合成をサポートし、肌にハリを与える美肌成分も取り入れることが可能です。

これらの成分は、点滴で体内に取り込むことで、肌だけでなく全身にくまなく効果を発揮するため、内面からの美肌作りにも役立ちます。
【3】内服薬・外用薬によるシミ治療
シミの原因となる黒色メラニン色素の沈着を防いでシミを予防する成分や、既にできてしまった黒色メラニン色素を還元してシミを薄くする成分は、内服薬で内側からシミを改善することができます。代表的な内服薬には、ビタミンC、L-システイン、トラネキサム酸などがあります。

一方、シミに直接塗って治療する外用薬もあります。代表的なものとしては、古い角質を剥がし、メラニン色素を皮膚から排出する効果があるトレチノイン、また漂白効果があり、メラニン生成を抑制するハイドロキノンがあります。個人差はありますが、これらの外用薬を約3ヶ月程度続けることで、徐々にシミが薄くなっていくことが期待されます。

シミ治療の症例写真

    フォトBBL+スポットチップ

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      After

    費用
    通常、1回33,000円ですが、症状の程度や種類、肌質によって必要な回数や設定が異なるため、費用には個人差があります。治療内容に応じて、最適なプランを提案いたしますので、詳しくはカウンセリング時にご確認ください。
    リスク・副作用
    一時的にマイクロクラスト(小さなかさぶた)ができる場合があります。また、強い出力で治療を行うと火傷のリスクがあるため、初回は低い出力で様子を見ながら、複数回にわたる治療が必要となります。安全に治療を進めるため、最適な設定で治療を行いますのでご安心ください。

    QスイッチYAGレーザー

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      After

    費用
    直径3mm未満の場合、5,500円です。シミの大きさによって費用が異なるため、詳細は個別にご確認ください。
    リスク・副作用
    赤み、炎症、水疱の他、レーザーによる反応性の色素沈着が起こる場合があります。これらのリスクを予防するために、ハイドロキノンやビタミンCの併用が効果的です。治療後のケアとしてこれらを使用することで、より良い結果を得ることができます。
    ダウンタイム
    照射部位はかさぶたになり、1〜2週間後に自然に剥がれます。浅層のシミやソバカスは1回の治療で効果が見られることが多いですが、肌深層のシミなどは、2回以上の治療が必要な場合もあります。治療後の経過を見ながら、必要に応じて追加の治療を行います。

    レーザートーニング

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      After

    費用
    顔全体1回の治療は22,000円です。症状の程度や種類、肌質によって必要な回数や設定が異なるため、費用には個人差があります。詳細についてはカウンセリング時にご確認ください。
    リスク・副作用
    赤み、痒み、熱感、乾燥が生じる可能性があります。また、一過性の吹き出物が発生することがあります。長期間の継続により、色味の脱色化が見られることもありますが、これらは一時的な反応であり、治療後に改善することが一般的です。

シミ治療の流れ

  • クレンジング・洗顔
    STEP 01

    クレンジング・洗顔

    パウダールームにクレンジング・洗顔料をご用意しております。

  • カウンセリング
    STEP 02

    カウンセリング

    医師とのカウンセリングでは、シミの種類や状態、肌タイプを確認させていただきます。お肌のお悩みをお伺いし、最適な治療法をご提案いたします。安心してご相談ください。

  • 施術
    STEP 03

    施術

    医師が適切な波長や出力を決定し、医師または看護師が施術を行います。安心して治療をお受けいただけます。

  • スキンケア
    STEP 04

    スキンケア

    施術後は、パウダールームにてスキンケアやメイクをしていただけます。また、スキンケア(化粧水、美容液、クリーム、アイクリーム、日焼け止め)をご用意しております。メイク用品は各自ご持参ください。

ドクターアドバイス

症状に応じた最適な治療法

シミにはいくつかの種類があり、シミの種類や症状によって適切な治療方法が異なります。また、患者様の肌質や治療目的によっても治療法が変わってくるため、正しい診断を受けることが非常に重要です。

例えば、日焼けをしている場合、レーザー反応が強く出てしまい、火傷や色素沈着が生じる可能性があります。また、光過敏症の方など、レーザー治療が適切でない場合もあるため、注意が必要です。

シミレーザー治療の場合、炎症後色素沈着が起きることがありますが、しっかりケアを行うことで時間とともに改善されます。ハイドロキノンを使用することで、メラニンの過剰生成を防ぎ、より早く改善することが期待できます。

一方、フォトIPL・光治療の場合、施術後にテープ保護の必要がなく、すぐにメイクが可能です。この治療はシミだけでなく、くすみやハリ、毛穴や小ジワにも効果があり、1回でも効果を感じることができますが、5回前後の治療を重ねることで、より高い効果が期待できます。