CLOSE

多汗症ボトックス

多汗症とは

体温調節のために汗をかく現象は「温熱性発汗」と呼ばれ、これは人間の生理現象の一つです。気温が高い時や運動をした際に体を冷やすために起こり、主に頭部や背部に現れます。

一方、気温や運動とはあまり関係なく、精神的な緊張やストレスによって引き起こされるのが「精神性発汗」です。これらは手のひらや足の裏、ワキの下に多く見られます。過剰に発汗が生じる場合、これを「多汗症」と呼びます。多汗症には全身性多汗症と局所性多汗症の2種類があります。

こんな方にオススメ

  • 洋服に汗ジミができる方
  • 洋服の黄ばみが気になる方
  • ワキのニオイが気になる方
  • 制汗剤や脇汗パッドが欠かせない方
  • 書類が手汗でヨレヨレになる方
  • 手汗でスマホがすべる、物を落とす方
  • 手汗が気になって手がつなげない方

多汗症の種類

ワキの多汗症
体温の上昇や交感神経の刺激により、ワキから過剰に汗をかくことがあります。緊張や不安などの感情によっても、汗が流れ落ちるほど多くの発汗が見られます。ワキの汗は特にニオイの元を多く含んでいるため、体臭が強くなることがあります。さらに、ワキに多量の汗をかくことで、服が黄ばむ、着る服の色や素材が制限されるなど、日常生活で不便さを感じることが増えます。
手のひらの多汗症(手掌多汗症)
緊張やストレスが原因で、手の汗腺が刺激されて汗が滴り落ちるほどの過剰な発汗が起こります。大勢の前で自己紹介をする際や、初対面の人と話す時、好きな人と手をつなぐ時など、緊張すると手のひらに大量の汗をかいてしまい、握手を避けたり手をつなげなかったりすることがあります。さらに、手の汗で書類が湿り、ぐしゃぐしゃになったり、手を動かすと汗が飛び散ったりするなど、日常生活に様々な不便を感じることがあります。

多汗症の治療法

エクリン汗腺
エクリン汗腺から分泌される汗は、ニオイがなく、さらさらとした特徴を持っています。気温が上昇したり、運動をしたりすることで体温調節を行うための〈温熱性発汗〉、緊張などによって発生する〈精神性発汗〉、また辛い食べ物を食べたときに見られる〈味覚性発汗〉が、すべてエクリン汗腺からの発汗です。エクリン汗腺から分泌される汗の成分は、99%が水で、残りの1%が塩分、ミネラル、尿素を含みます。
アポクリン汗腺
アポクリン汗腺から分泌される汗は、粘り気があり、べたついた特徴があります。汗自体にはニオイはありませんが、脂肪、鉄分、蛍光物質、アンモニアなどを含んでおり、これらが細菌によって分解されることで、特有の臭いが発生します。

保護者の方へ

  • お子様の多汗症を見過ごさず、適切な治療をお受けください。

    多汗症は成人だけでなく、子供にも発症することがあります。多汗症は本人にとって非常に深刻な悩みであり、「汗っかきな子供」という形で軽視されがちですが、そのまま治療を受けられずに成長していくケースも少なくありません。このような悩みが、子供の性格や学校での成績、対人関係に悪影響を与えたり、いじめの原因になることもあります。多汗症はワキガやムダ毛と同様に強いコンプレックスを生むことがあります。お子様の症状を見逃さず、早期に適切な治療を受けることをお勧めします。

薬剤について

米国アラガン社製『BOTOX VISTA』

「BOTOX VISTA」はボツリヌス治療製剤で、厳格な品質管理のもと安全性が確認されています。この治療を行うことができるのは、認定講習を受けた医師のみです。

  • 多汗症注射の薬剤はどれも同じではありません。 あなたの体に注射するものだから、品質の確認を。

    多汗症の注射薬剤は、すべてが同じではありません。製剤の生成方法や品質管理状況によって、安全性や効果に大きな差が生じます。近年、中国製や韓国製の低価格な製品が流通しており、不純物が多く含まれていたり、効果が弱い、または安全性が十分に確認されていないものもあります。

  • 徹底した管理による高い品質

    ビスタは、アメリカのアラガン社自社製造工場で厳重に管理され、輸送・保管は製剤の活性を維持するために適切な温度管理が徹底されています。非常に繊細な製剤であるため、その流通には厳格な規制が適用されています。

  • ビスタ

    アメリカ、イギリス、ドイツ、フランスをはじめとする世界80カ国以上で、表情ジワをはじめとするシワ治療への適応が承認され、広く美容医療・エイジマネジメントに使用されています。安全性が認められた薬剤として、国際的にも信頼されています。

  • 有効性・安全性・取扱いを熟知した医師のみ使用

    アラガン社のビスタは、その使用に際して、講習セミナーを受講し、薬剤の取り扱いや有効性・安全性について十分に理解した医師のみが使用できるように規定されています。

多汗症治療の副作用・リスクなど

  • 施術説明
    多汗症注射は、ワキや手のひらに注射することで、汗やニオイの原因となる神経の働きを抑制し、神経から汗腺への信号伝達を遮断します。これにより、エクリン腺からの発汗を抑え、多汗症やワキガを改善する治療法です。遮断された伝達は数ヵ月で回復するため、効果を維持するには定期的な注射が必要です。効果の持続期間は個人差がありますが、一般的には4~9ヶ月程度とされています。
  • 副作用・リスク
    施術後、発赤や内出血が見られることがありますが、時間の経過とともに徐々に改善されます。治療直後から針を刺した部分以外はメイクが可能で、翌日からは針を刺した部分にもメイクをしていただけます。万が一内出血があった場合でも、ファンデーションやコンシーラーで十分にカバーできます。
  • 施術費用
    88,000円〜110,000円