ホクロ・イボ
傷跡を配慮したホクロ除去治療
ホクロやイボの治療には、CO2レーザーを使用しています。CO2レーザーは、波長10,600nmの赤外線領域の光を発し、水分に反応する特性を持つため、皮膚組織内の水分を吸収して強力な熱効果を生み出し、ホクロ組織を局所的に破壊して除去します。
大きなホクロや痛みが心配な方には、局所麻酔を行いながら治療を進めることができますので、ご安心ください。治療中、痛みを感じることはありますが、じりじりとした熱感程度です。
ホクロ除去は単に取り除くだけではなく、傷跡に配慮した治療が必要です。まず、傷跡が目立たないように浅い深さでホクロを削ります。深く広く削ると完全にホクロを取り除けますが、傷跡が残る可能性があるため、表面のみ削っても完全には除去できません。
その後、残ったホクロのメラニンを除去します。メラニン量が多い場合や、深い位置にメラニンがある場合は、1回の治療では完全に除去できないこともあります。無理に一度で取り切ろうとすると、傷跡が残るリスクが高くなるため、1回目は無理せず終了し、2回目以降で治療を続けます。
普通のホクロの場合、1回5分程度の照射で終了しますが、大きなホクロには数回に分けて治療を行います。照射後、数日でかさぶたが剥がれ、新しい肌が現れます。
治療後は、紫外線を避け、色素沈着予防をしっかり行うことが大切です。