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たるみ

年齢を重ねることで目元や口元、フェイスラインに現れるたるみは、実際の年齢以上に老けた印象を与えることがあります。これは、加齢に伴い顔の皮膚や支持靭帯、筋膜が衰えることで支える力が弱まり、皮膚が垂れ下がるためです。

たるみを予防するためには、正しいスキンケアと表情筋を鍛えることが重要です。しかし、セルフケアだけでは限界があり、たるみが進行する前にクリニックでの治療を検討することも一つの方法です。早期のケアで、引き締まった若々しい肌を保つことが可能です。


たるみを引き起こす要因

【要因①】加 齢
皮膚のハリは、真皮層に含まれるコラーゲンやエラスチンといった弾力繊維によって保たれ、ヒアルロン酸などの保湿成分が弾力を維持しています。しかし、加齢とともにこれらの成分が減少したり、機能が低下することで、皮膚のハリと弾力が失われ、顔のたるみが進行します。
【要因②】乾 燥
湿度の低下や紫外線の影響で肌が乾燥すると、新陳代謝が低下し、古い角質が剥がれにくくなります。その結果、肌表面の乾燥が進行します。また、加齢により保湿成分であるヒアルロン酸が減少すると、真皮層内の水分も減少し、肌にたるみが生じます。乾燥が肌の内側から進行することも、たるみを引き起こす要因となります。

特に目元は保湿力が低いため、乾燥がたるみとして現れやすい部位です。十分な保湿ケアを行い、乾燥を防ぐことが重要です。
【要因③】紫外線
紫外線は皮膚の老化を促進する大きな要因です。特に紫外線A波は、コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸が豊富な真皮層に到達し、線維芽細胞を傷つけることでたるみを引き起こします。

さらに、紫外線は皮膚内部で活性酸素を生成し、コラーゲン繊維を硬化させるため、肌は弾力を失い、ハリも低下します。また、紫外線は乾燥を引き起こす原因にもなるため、日常的な紫外線対策が重要です。
【要因④】睡眠不足
睡眠不足がたるみの原因となるのは、成長ホルモンの分泌が関与しているためです。成長ホルモンは、コラーゲンやヒアルロン酸の生成を促進し、肌のターンオーバーをサポートするほか、外的ダメージから肌を回復させる重要な役割を担っています。このホルモンは、特に睡眠中に最も多く分泌されます。

睡眠不足になると成長ホルモンの分泌が減少し、その結果、コラーゲンの減少を招き、肌のハリが失われてたるみが進行することになります。十分な睡眠をとることが、肌の健康と若々しさを保つためには欠かせません。
【要因⑤】筋肉のこり
肩や首、頭皮の筋肉が緊張すると、顔の筋肉も影響を受けて引っ張られ、結果的に顔がたるむ原因となります。肩や首の筋肉のこりが血液やリンパの流れを妨げ、新陳代謝が低下すると、むくみが生じます。顔のむくみが続くと、肌が下垂し、最終的にはたるみにつながることがあります。
【要因⑥】活性酸素
活性酸素は、ウイルスや細菌から体を守る重要な役割を果たしていますが、過剰に発生すると正常な細胞やDNAを攻撃してしまいます。活性酸素が増加すると、皮膚内のコラーゲンやエラスチンが損傷を受け、肌のハリや弾力が低下します。その結果、たるみが引き起こされる原因となります。

たるみの原因

皮膚の弾力の低下
真皮層には、肌のハリと弾力を維持するコラーゲン、エラスチン、そして1gで6ℓもの水分を保持するヒアルロン酸が豊富に含まれています。しかし、加齢や紫外線、生活習慣の影響でこれらの成分が劣化したり減少することで、肌のハリや弾力が失われます。また、年齢とともに肌細胞の再生スピードが遅くなることで、肌が弛んでたるみが目立つようになります。
支持靭帯・SMAS筋膜
顔の骨や筋肉を皮膚に固定する強力な線維で構成される組織が支持靱帯で、真皮層はこの支持靱帯によって骨に固定されています。また、支持靱帯と一緒に皮下脂肪や筋肉を覆っているのがSMAS筋膜です。加齢とともにこれらの組織が緩んで伸びてくることで、脂肪や筋肉を支える力が弱まり、顔のたるみの原因となります。
皮下脂肪の影響
皮膚の最下層にある皮下組織は、脂肪とそれを支える靭帯で構成され、表皮や真皮を支える役割を果たしています。

皮下脂肪が増えると、その重さによって皮膚が下方向に引っ張られ、たるみが生じます。若い時には肌のハリが保たれているため、皮下脂肪が蓄積してもたるみは起きませんが、加齢に伴いコラーゲンやエラスチンが減少したりその機能が低下したりすると、皮下脂肪を支える力が失われ、たるみが進行します。

さらに、紫外線や酸化ストレス、加齢などの影響で支持靭帯が損傷したり伸びたりすることで、脂肪を支えきれなくなり、脂肪が重力に従って垂れ下がり、たるみが顕著になります。
筋力の低下
表情筋は多くが支持靭帯を介して骨に付着しており、靭帯が緩むことで筋肉の動きも鈍くなり、皮膚や皮下脂肪が一緒に下がり、たるみが進行します。

顔には約40種類の筋肉がありますが、日常生活で使うのはその約30%ほどです。筋肉を使わないままでいると、筋力が衰え、それがたるみの原因となります。特に頬の筋肉は顔全体を支える重要な役割を担っており、これが衰えると皮膚が垂れ下がり、たるみが目立つようになります。
骨格の老化
加齢に伴い、骨量が減少し顔面の骨が萎縮することで、骨格が変化し、その上にある皮膚や皮下組織に影響を与え、たるみやくぼみが生じ、老けた印象を与えることになります。

特にこめかみや額、眉間、頬、あご先などの高い部分が萎縮して平坦になり、目や鼻のような穴部分では骨自体が縮んで広がることが見られます。

顔の骨の老化には、女性ホルモンであるエストロゲンの減少が大きく関与しています。

たるみの種類と治療法

ゴルゴライン(ミッドチークライン)

ゴルゴライン(ミッドチークライン)は、目と頬の境目にある頬骨リガメントという靭帯によって形成される割れ目のことです。目の下や頬の筋肉の衰え、肌のハリや弾力の低下、皮下脂肪の下垂、そして靭帯の働きが影響し、ゴルゴラインが目立つようになります。

  • ヒアルロン酸注入

    ゴルゴラインの治療で一般的な方法は注入治療です。ヒアルロン酸をゴルゴライン部分に注入することで、頬が引き上がり、ハリ感が増してリフトアップ効果が得られます。

目の下のたるみ

加齢とともに眼輪筋が衰え、肌の弾力が低下することで、目の下の皮膚やまぶた、さらに眼球を支える眼窩脂肪が支えきれなくなり、目の下にたるみが現れます。

  • 医療HIFU(ハイフ)

    高密度の超音波エネルギーを利用して、肌の土台であるSMAS筋膜に直接アプローチするたるみ治療です。肌や皮下組織をピンポイントで熱凝固させ、土台から引き締めることで、高いリフトアップ効果が期待できます。

  • W-PRP療法

    ご自身の血液から抽出した多血小板血漿(PRP)を、気になる部位に直接注入する治療法です。肌の細胞を再生させることで、くぼんだ部分を活性化し、目の下のたるみを根本的に改善します。

  • ヒアルロン酸注入

    目の下には膨らみと凹みが混在しています。凹んだ部分にヒアルロン酸を注入することで、内側から皮膚を持ち上げ、ふっくらとしたハリのある目元を実現し、小ジワの改善にも効果があります。

フェイスラインのたるみ

フェイスラインのたるみは、加齢や外的要因によるコラーゲンの減少、肌のハリの喪失が原因で皮膚がたるむことと、SMAS筋膜の緩みが影響し、次第にフェイスラインがもたつき、目立つようになります。

  • 医療HIFU(ハイフ)

    高密度の超音波エネルギーを使用し、肌の土台となるSMAS筋膜に直接アプローチするたるみ治療です。ピンポイントで肌や皮下組織を熱凝固させることで、土台から引き締め効果を高め、リフトアップを実現します。

あご下のたるみ・二重アゴ

あご下のたるみは、下あごから首周りの筋肉が衰えることで、皮膚が支えきれなくなり発生します。このため、顔が大きく見えたり、顔全体がぼんやりとした印象になり、若々しさが失われてしまいます。

  • 医療HIFU(ハイフ)

    高密度の超音波エネルギーを利用して、肌の土台であるSMAS筋膜に直接アプローチするたるみ治療です。ピンポイントで熱を加えることで、肌や皮下組織を引き締め、土台からリフトアップを促進し、優れた効果が期待できます。

  • BNLS Ultimate

    BNLSの中でも最強とされる「BNLS Ultimate」は、腫れにくい脂肪溶解注射として高い人気を誇ります。FDAが二重あごの治療薬として承認した脂肪溶解成分「デオキシコール酸」を高濃度で配合しており、効果的に脂肪を溶解します。

たるみ治療の流れ

  • STEP 01

    クレンジング・洗顔

    パウダールームにクレンジング・洗顔料をご用意しております。

  • STEP 02

    カウンセリング

    医師とのカウンセリングでは、毛穴の状態や肌タイプを丁寧に確認し、お肌のお悩みをお伺いします。その上で、最適な治療法をご提案させていただきます。

  • STEP 03

    施術

    医師が最適な治療法を選定し、医師または看護師が施術を行います。

  • STEP 04

    スキンケア

    施術後は、パウダールームでスキンケアやメイクを行っていただけます。また、スキンケア(化粧水、美容液、クリーム、アイクリーム、日焼け止め)をご用意しております。メイク用品はご自身でご持参ください。